Windowsだけでia32gcc portを試す最短(かもしれない)手順

HOS-V4にia32 portが加わった。

ia32gccというと"?"と考え込んでしまう人もいるだろうが、特に悩むことはな い。目の前にあるPCに入っているような、intelやその互換CPUがターゲットで、ビルドに 必要とする処理系がgccだというだけのことだ。

素晴らしい。PCをその動作環境とすることで、一気にHOS開発への敷居が低く なった!…と思ったが、依然として"純血の "Windows族には(彼らだけの)障害があったのだ。

Windowsに閉じ籠った未来のHOS開発者を発掘するため、ここに抜け道を紹介す る。

2003.01.02 記 新井
2003.01.21 更改 新井


とにかく最低限度ということで、解説も最低限。

ファイル取得とその設定等

  • i386-binutils-2.13.1-gcc-3.2.1-newlib-1.11.0-bin.exe(4955,552 bytes)
    MinGW/MSYSで作ったi386-elfなGCC/Binutilsインストーラ。実行 あるのみ。

    set path=%path%;c:\msys\1.0\local\i386-elf\binする。 インストールディレクトリを変える場合はabout_i386_gcc.txtをちゃんと読む。

    追記(03/10/23)

    旧版のインストーラは既に削除済み。現行版のダウンロードはトップページから。
  • make-3.79.1-20010722.tar.gz(194,919 bytes)
    http://sf.net/projects/mingw/から持ってきたGNU makeのバイナ リ。中のmake.exeをパスの通ったディレクトリにコピー。

  • fdimage.exe(17,728 bytes)
    fdimage.exe: ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/FreeBSD/tools/から持ってきた。パ スの通ったディレクトリにコピー。
  • progboot.img.bz2(51,259 bytes)
    GRUBのインストールされたFDイメージ。展開しておく。

これで準備完了。

sampleのmake、FD作成

フロッピーディスクをA:に挿し、ただただ実行あるのみ。
cd (何処か)\hos-v4\lib\ia32\ia32gcc
make -f i386-elf.mak
cd (何処か)\hos-v4\sample\ia32gcc
make -f i386-elf.mak
format a:
fdimage (何処か)\progboot.img a:
copy sample.bin a:program.bin

そしておもむろにWindowsを終了。A:を起動ドライブにしてGO!

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